文体模写③、最終日
今日で最終日です。
丁度高島埠頭のE岸壁◯に碇泊している、一万トンの貨物船洛陽丸の見学に行った。{…}夏雲の湧き起る空は、船と船との(ともづな)の交差に区切られていた。船首は限りなく高く、恍惚とした薄い顎のような形に仰向き、その頂に緑地の社旗がひらめいていた。錨は高く引き揚げられ、錨穴のところに大きな黒い鉄色のようにとりついていた。{…}公園には人影がなく、マリンタワーの赤と緑の旋回燈◯の光芒◯が、広場の空っぽのベンチや、水呑場や、花壇や、白い石階◯の上を経廻っていた。{…}沖の積乱雲は夕立を呼ぶほどに嵩高◯ではなかったが、折からの西日を受けて、純白の筋肉の精緻な緊張の様をくっきりと彫り出していた。
(12分)
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◯総評
漢字の読み方がわからないものが多かった。
断片的には理解できるが、全体の文意◯が頭に入ってこなかった。
今日で3日間の文体模写が終わりました。
それぞれ蒼々たる文豪の作品だったのですが、
私のリズムに合致するものはありませんでした。
今後も文体•リズムを頭の片隅において、
自分が感動するほどしっくりくる作家を探して、
「独自」で「客観的にも優れ」「自分にいちばん相応しい」
文体を作っていこうと思います。
本日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。